お話しサロン

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続きA
投稿者/はらぺこあおむしさん
投稿日/2018年3月15日(木)02:32


いつになく、この日の仕事は午前中から順調に進んでいて、『午後は何かあるんじゃないか?』と思っていましたが、17時頃まで順調で、『何か、やっていない事があるんじゃないか?』と思うほどでした。
でも、例によって記録は終わりません。(介護職員への申し送りが優先するので、記録はどうしても最後になります)そして・・・今、まさに終わろうとしている時でした。
『来たぁー!』介護職員が医務室のドアをノックします。…Aさんの酸素飽和度が下がり、痰を吸引しても上がらないと言います。(在宅酸素と同じ機械を使用してMAXの酸素吸入をしている状態です)
酸素飽和度は通常、95%前後あれば良しとしていますが、現在は77%とのこと。放っておける数値ではありません。

『だから、言っただろうがぁ。この、おずんつぁまぁー(お爺様ー)』(心の声)
Aさんの所に向かいながら
 私  :「全ぐぅ、人の言うごども聞がないでがらにぃ(全く、人の言う事も聞かないでぇ)」(本当の声)
介護職員:(笑)
という事は、おくびにも出さずAさんの吸痰をします。「鼻から取るからね。奥の方の痰取らないと、苦しいからね」
介護職員に「苦しい」と話したAさんは抵抗なく取らせました。
以前に同じことをした時は「やめろー」と言いながら、チューブを手で引っこ抜きましたが、今はその元気がありません。吸痰後、「楽になった?」と聞くと頷き、酸素飽和度も上がったので「良かったね」と言って離れました。
医務室に戻ってきて今の件を記録し始めた時、別の介護職員が医務室に来て、日中、血圧が200以上に上がっていたBさんの血圧(夕方は下がっていた)が、「210です」と・・・延々と仕事は終わりません。

『今日は、魚座(私の星座)、最下位だったのよぉ。この前、Kさんが腹痛で夕方受診した時も、魚座が最下位の土曜日だったんだよー。同じパターンだぁ。』(心の声)

続きB
投稿者/はらぺこあおむしさん
投稿日/2018年3月15日(木)03:12


11日〜12日、大船渡に行った時、『もしかしたら次の勤務日にAさんはいないかもしれない』と思っていました。
もう一人の看護師からの申し送りでは、特に大きな変化なく過ごされていた事が伝えられましたが、3・11の日は、テレビの何処のチャンネルを回しても津波の映像が流れてきていて、Aさんは、自分の足元の上の方に設置されているテレビを見ながら「津波が足まで来た」「あそごに、まだ子ども居る」「助けに行がねぇばねぇ(行かなければならない)」と、不穏状態なったという事でした。
ご家族に状態報告のTELをしたそうですが、「認知症がひどくなったんでしょうか?」「薬はあるんですか?」と言われたとのこと・・・

Aさんは陸前高田出身です。
この状態は、認知症がひどくなったのではなく、フラッシュバックの一種だと思います。自分が生まれ育った場所の大半を一瞬にして失ってしまった後の精神的ショックは、他者には理解不能だと思います。
Aさんは13日の14時頃に急変しました。葬儀屋さんの都合がつかず、一晩、施設に安置して14日、お帰りになりました。キーパーソンの息子さんご夫妻は、葬儀屋さんが到着するよりも早くいらしていて、死に目に会えなかったのが残念だと言います。急変して30分経たないうちに息を引き取られたので、なるべく詳しくその状態を説明し、以前の暮らしぶりもお話させて頂きました。そして、フラッシュバックと思われる内容のことも…
急変する前の午前中、Aさんは「つらい」と言いました。
吸痰して瓶の容量の半分位が痰で埋まってしまうほど吸引しましたが、酸素飽和度は88%までしか上がりませんでした。「つらい」と言ったのは、息が苦しくて辛いのか、震災ショックが辛いのか、分かりませんが、ご家族には、私が大船渡出身で陸前高田にも関わりを持っていた事を明かしたうえで、『いくらかでも辛さを共有できる私を待っていた』のかもしれないという事もお話させて頂きました。

Aさんのお顔はとても穏やかで優しく、いつまでも見ていたいようなお顔でした。