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なぜ、「自他境界の越境」なのか?
投稿者/品川博二さん
投稿日/2021年11月9日(火)19:29


なぜ、「自他境界の越境」なのか?
 〜第22回総会、メイン・テーマに向けて〜
 代表理事/認定講師 品川博二 
つい先日、東京京王線内で男が刃物で人を障害し、車内に放火する事件があった。「人を殺して死刑になりたかった」と「本人の言い分」が新聞に掲載されていたが、実に不幸な事件である。この事件と近年頻発する家庭内での子供虐待(致死)事件を関連付ける専門家は、多くはなが、実はある視点からは共通項が読み取れる。その視点こそ、今回の総会テーマ「自他境界の越境」でなのである。
「自他境界の越境」という術語は、必ずしも医療・福祉の現場では共有化されていないだろう。しかし、一部の精神科医や心理臨床家には、注目されている概念である。「自他境界の越境」とは、端的には、「自己意識の関係現象的根拠」である。それは@「私が私であるという自己エリアの認識」A「他者が自己では無いという、他者エリアの認識」、B「自他が連携可能であるとの認識とその行動」の3つのサブカテゴリーで構成されている、というのが筆者の理解である。
ここで重要なのは、その認識がA→@→Bののプロセスで移行するという臨床的・発達的な見識である。実のところ、自分の都合と母親(保護者)の都合は原理的に齟齬があることの認識が、子供の「自立」を発達させる。
そもそも母子関係そのものが「自他境界の越境」無くして、成立はできない。この世に生を受けた全ての者は、母なる者の「読み取り満たし」によってのみ、その命を育まれるのである。しかしながら、この母子関係に何らかの機能不全が生じると、「愛することへの不安」「愛されることへの不信」の「アタッチメント(愛着)障害」が子供に現象する可能性が高まるだろう。
「自他境界の越境」のプロセス(A→@→B)とは、最終的に「肯定的で相互性をもった他者の構築」によって集約されるモデルである。しかし、このプロセスの遂行に障害があると、自己の関係根拠を求めてさまよい、極端な行動化(事件や虐待)に陥る者も現象するのである。
私たち日本ケア・カウンセリング協会は、言うまでもなく「他者援助の専門家集団」である。この他者援助こそ「自他境界の越境」のサポートに他ならない。そして、他者援助に関わる支援者が、しばしば臨床で出会うのが、「トラウマとストレスに関する障害群」(適応障害や広義の心因反応を含む)、であるが、このクライエントさん達を適切に理解すべきコンセプトこそ、「自他境界の越境」なのである。だが、「自他境界の越境」とは決して特殊な専門知識ではない。私たちの人間関係全般の根幹にかかわる概念なのである。→ 詳しくは総会記念講演で(^^)/