| もう少し私が若い頃。 なにか怖い夢を見ていたのか、夜中にハッと目が覚めるがあった。 真っ暗な部屋の中で、突然目覚めたときというのは正直少し怖い。 時計を見ると深夜2時。 2時と言えば、幽霊が出てくる時間じゃない…? そんなことが思いつくと尚更怖くなって、余計眠れなくなる。 でも、寝なきゃと思って電気を消して、目をつむるが、寝ようとすればするほど意識が冴えて寝付けない…。 暗闇の中に自分だけが、ポツンといるような気がして怖かった。 そんなときふと、思い浮かんだことがあった。
こんな時間でも起きている人がいるはずだ。
これから早朝の勤務に向かう準備をしている人、コンビニの店員…警察・消防署・病院には夜勤で働いている人がいるはず。当たり前のことだが、そんなことを考えていると、この時間に起きているのは自分だけではないと思え、知らぬ間に眠りについていた。
これは私の頭の中で、勝手に(ある種の)つながりを感じたのではないだろうか。
真冬の夜明け前、ふと窓を開け、真っ暗な外を眺めていると、どこからともなく新聞配達の音が聞こえてくる。これはモノローグの世界にいた自分が、社会とのつながりを感じる瞬間だ。この瞬間にモノローグは崩壊し、この世に自分の存在を感じるのである。
なぜこんなことを思い出したのか。
昨日のセルフケース検討会の鍵は【ケアマネの本質は「関係性」をもたらす人】と私は位置づけたからではないかと思っている。
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