投稿者/はらぺこあおむしさん 投稿日/2024年1月2日(火)03:10
| 新年早々大変な事が発生し、能登半島を中心とした日本海側にお住いの皆様方にはお見舞い申し上げます。
元旦の夕方からテレビで避難を呼びかける放送を見ていましたが、しきりに「東日本大震災を思い出してください!」という語気を強めた言葉を何度も聞き、胸が苦しくなっている私が居ます。 思い出しています。・・・東日本大震災発生後の事を…
当時、私は岩手県立病院の看護師でした。 内陸の精神科病院に勤務していましたが、一定期間が過ぎた頃、男性総看護師長から「当院の看護師は交代で全員、大船渡病院(地域の基幹病院)に応援勤務してもらう。」と発表されました。 私は大船渡生まれで出身高校は陸前高田市の高田高校です。勤務先の病棟で思わず「私にも行けっていうのね」と言ってしまいましたが、この言葉に反応して何か返してくれる人は居ませんでした、私は電子カルテのメール機能を使って病棟の女性看護師長に「知っている人が運ばれてくるかもしれず、もしかしたら手や足がない状態かもしれません。まして、大船渡よりも惨状が酷い陸前高田を通らないと大船渡には行けません。私には平常心で仕事する自信なんかありません。せめて、陸前高田市と大船渡市出身の看護師は応援勤務を免除して頂きたいと思います。」と訴えました。 これを病棟看護師長は伝えてくれたのだと思いますが、その後、「応援勤務が負担な方は申し出て下さい」と職員に伝えられました。 私はホッとすると同時に『精神科の看護師のトップが、職員の精神衛生に気を配れないのか!』と、非常にがっかりし、落ち込みに拍車がかかったのを思い出します。 又、ある時に同僚の看護師から話されたのは「○○さんが(ある看護師から)あんだも(あなたも)県立の看護師だべっちゃ」と、もっとテキパキ働かなければいけないというような事を言われて傷ついているという話でした。
災害地域の看護師の皆様、お疲れ様です。 災害発生直後の今の時期は「ハネムーン期」と言って、みんなが助け合わなければ!と気持ちを一つにして頑張っている時期です。 でも人間は生身の体!! 必ず疲れが生じます。身体の疲れは感じやすいですが心の疲れは気付きにくく、知らず知らずのうちに疲れがたまって身辺の状況が一段落した後に一気に襲ってきます。 今は年始勤務で人数が少ない中、ライフラインの寸断で病院に駆けつけられない職員もいらっしゃる事と思います。それと同時にショックが大きすぎて仕事できない看護師の方もいらっしゃるのではないか?と思っています。 災害に遭われている事実は同様でも、心の状態は一人一人違います。 どうぞ 病院に駆けつけられない方は、ご自分を責めないでください。 又、病院で懸命に頑張っておられる方は、大変なご苦労だと思いますが、駆けつけられない方を責めないでください。(責めるのは、コロナ過における「自粛警察」と同じような事だと思います。) そして 医療関係者の皆様、長期戦です! 皆さんで休憩・休息を取りながら、栄養・水分をしっかり補給しながら乗り切って頂きたいと切に願っております。トンネルは暗くても必ず出口はあります。頑張っている方々に頑張ってくださいとは言いません。人間関係を保ちながら長期戦を乗り切って下さい。 (涙が出てきます)
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