2010年3月13日、14日。IRL INDYCAR SERIES　第一戦(IZOD IndyCar Series Sao Paulo Indy 300)が開幕した。
「佐藤琢磨選手の名前がレースリポートにある。」これだけでも待ちわびたファンにとっては喜びだ。

さて。プラクティスでは、ギヤボックスのセンサーにトラブル発生、2回目の走行時間にまで修理は影響したが、
3回目の走行で1分33秒0667(総合18番手)を残した。

予選。「Pos10 Takuma Sato KV Racing Technology」。1分28秒8691(PPは1分27秒7354)宣言通り、10番手。
見事第2ステージでの記録だ。天候は晴れ。気温33度。
「約4.080kmの大半が公道」とされる一部のコンクリート路面コンディションが悪く、
予選が決勝日に。日曜日にプラクティス、路面確認後予選、及び決勝の慌しい日になった。

決勝。リタイヤ。
スタート直後のダストでマシンが滑った様子。不幸にもリアサスペンションにダメージを負ってしまった。
佐藤琢磨選手本人は走行継続を希望したが、オフィシャルの判断だった様子とも…。

ただ、今回12ポイント獲得。新たな環境下での経験はこれから。
ひたむきに頑張る佐藤琢磨選手の新たな挑戦を応援していきたい。

待ちに待った佐藤琢磨選手のレース体制が発表された。

2010年のチャレンジは、アメリカ。IZODインディーシリーズ。(IRL)
参戦チームは、「KVレーシング・テクノロジー」

インディーシリーズとは、
Ｆ１と並ぶタイヤがむき出しのフォーミュラーカーのトップカテゴリー。
アメリカンモータースポーツの位置づけとしても、
観客動員数、人気、歴史を含む、どれをとっても偉大なレース。

バンクのついたオーバルコースで高速バトルをする事で有名なカテゴリーであり、
その高速が故のスリップストリーム合戦（前の車と空気を分け合い、
前に出るテクニック）や、空港の滑走路を使って、
横一線に8台近くがコーナーに飛び込むシーンもあるエキサイティングなレース。

佐藤琢磨選手においては、2004年、Ｆ１・ＵＳＡ Grand Prixにて
予選3位/決勝3位の表彰台を勝ち取った場所である事も記憶に新しい。

ファンにとっては、待ちに待った佐藤琢磨選手のレース体制。
特別国外レースとして、2010年、9月19日には、
「ツインリンクもてぎ」にINDYカーに乗った佐藤琢磨選手のレースが観られる。

● 佐藤琢磨選手公式発表
http://www.takumasato.com/jp/news_articles/20100218.html

７月３日、佐藤琢磨選手は、2004年モデルのB.A.R006 Honda（アメリカGP仕様・実入賞車両）が、
世界的に有名なイギリスのビューリー国立自動車博物館(National Motor Museum at Beaulieu)展示・保存される事を受け、式典に出席。

また、翌日７月４日（現地）イギリス南部ウエストサセック州チチェスターで行われる、モータースポーツのお祭りイベント"グッドウッドフェスティバル"。
こちらの新旧多彩なレーシングカーが集うイベントにも招待され、2台のデモランを行うことになっている。

マシンは、ベネトンB188　F1(1988年,当時の自然吸気車としては最上位となるコンストラクターズランキング3位を記録)と
カンナム・マーチ707(1970年,エンジンはシェルビーチューンの8.8LV8 830馬力)の各名車。

佐藤琢磨選手の走行予定時刻は、ベネトンF1が１０時２０分頃、マーチが２時４５分頃となっている。

ちなみにこのグッドウッドフェスティバルは、毎年往年のF1、GPライダーを含む有名ドライバー・ライダーと、マシンが集まるだけではなく、
実際にそこでのデモランも恒例となっている。こういった場でステアリングを握れる事は、レーシングドライバーとしてとても名誉な事。

2009年 Formula 1 世界選手権シリーズの全てのチームのシートが埋まった。
そこに佐藤琢磨選手の名前はない。

佐藤琢磨選手は、昨年のSAF1(スーパアグリＦ１チーム)のＦ１参戦撤退より、参戦そのものの辞退を余儀なくされ、
直後より新たなチームに加わるべく、最大限の努力をし続けた事はご承知の通り。
ただ、熱いファンの声も及ばず。現実の経済不況が影響した背景も伺える。

プロドライバーとして熱い情熱と誇りを秘める佐藤琢磨選手。
気の遠くなるようなお金を積み上げてまで参戦し続ける事は、
本人のその意思に反するのものとも。

今後はまた、熱い佐藤琢磨選手のレースを、Ｆ１と言うバトルフィールドでファンは見たい。そして望み続ける。
そして出来る事の最良の選択を示す為、佐藤琢磨選手の挑戦は続く事となる。

TBSの朝の情報番組「はなまるマーケット」（月〜金８：３０より）に出演決定。

8月11日（月）はなまるカフェにて。
メッセージは下記にて受付中。

FAX：0570-000870（24時間受付）
〒107-8066　TBSテレビ「はなまるマーケット」

● TBS はなまるマーケット
URL: http://www.tbs.co.jp/hanamaru/

「亜久里さん頑張りましょうね。このクルマでも何でも、ボクは、闘っていきますよ」
「亜久里さん、絶対、頑張りましょうよ、絶対に負けないですからボクは」(F1 kindergarten)

いつも前向きな佐藤琢磨選手と元Ｆ１ドライバー鈴木亜久里氏により設立されたＦ１チーム「ＳＡＦ１」。
世界トップクラスのレース参戦が資金難の為、終了した。

２００５年の１１月に決起、翌年の４ヵ月後の開幕戦にはスターティンググリッドに型遅れのＦ１マシンを並べた。
まともに戦えるマシンではないそのコックピットには佐藤琢磨選手。
懸命にステアリングを握り、昨年のカナダＧＰでは６位入賞の信じられない結果も出した。
しかしながら資金環境に恵まれず、多くのビジネスパートナーとの話し合いも難航した結果が最大の要因。

そしてチームの存続も困難になり、選手権に出場は愚か、撤退を余儀なくされた。

この現実を受け入れる事が佐藤琢磨選手はじめ、スタッフ、ファンにとっても残念であり、悔しい。
今後の佐藤琢磨選手の動向も現段階では不明。

ファンとしてはその決断をまた新たに受け止め、応援する。

それがどんな苦境でも戦い続け、今後もスピードの世界で闘争心を燃やす佐藤琢磨選手であり、
その姿を応援し、少しでも力に成りたい。そしてまた熱いバトルが見たいのがファンであるから･･･。

● 佐藤琢磨選手からのメッセージ
　http://www.takumasato.com/jp/news_articles/takuma_080508.html（公式サイト）

● 鈴木亜久里(SAF1)代表からの記者会見発表内容
1:交渉決裂の経緯,2:今後について,3:チーム活動休止の経緯(F1 kindergarten)

佐藤琢磨選手は予選22番手(1分23秒496)、Ａ・ディビッドソン選手は21番手(1分23秒318)で終了。
悔しい結果だが最後尾を分け合うグリッドポジション。

2008年4月26日（現地）。スペイン・カタロニアサーキット。
予選は気温23℃、路面温度38℃のドライコンディションの中開始された。
かねてからのスポンサー契約がまとまらず、今回の参戦はHONDAの協力によって参戦となったようだ。
もちろん、佐藤琢磨選手にとってもＧＰが始まる金曜に朝になってようやく参戦可能が確認できたとの事。

気合を入れ、いつものポジティブ且つ士気を失わない佐藤選手だが、
テストにも満足に参加出来なかった。他のマシンの進化はタイムに現れる。
ここにも佐藤琢磨選手の言う「一人ではどうにもならない事。」が。
マシンの熟成はまったく進んでいないのだ。
それでもSAF1の両ドライバーを前へ。チームも士気は失ってはいない。

バックアップが急務のSAF1。
鈴木亜久里代表が今週には新たな道を開拓するか、方向性を相談・決定する予定とも。

悔しいが、まずは目の前の完走を願うのみだ。
「挑戦・闘志」がSAF1なのだから。

2008年4月6日バーレーンGP。決勝、佐藤琢磨選手は17位で無事完走を果たした。
チームメイトのA・ディビッドソン選手（16位完走）と合わせ、SAF1にとっては2台揃って、
佐藤琢磨選手には第二戦のマレーシアＧＰに次いで２戦連続完走のうれしい結果となった。

決勝のコンディションは気温29℃、路面温度39℃の猛暑。
スタート時の混乱や、路上のオイルが残る中、慎重且つ冷静なドライビングと、
少しでも前へと攻める手を緩めなかった佐藤選手。
多少軽い接触も見られたが、チームのサポートもうまく機能したおかげで大きなトラブルも避けられた。

ただ、厳しい課題も改めて見えたレースだった。

最速ラップを比較すると、トップのH・コヴァライネン（マクラーレン・メルセデス）1分33秒193（４９周目）に対し、
佐藤琢磨選手は、1分35秒891（５６周目）。実に２．７秒もの差。
更に今回のストレートスピード比較では、トップのL・ハミルトン選手（マクラーレン・メルセデス）290.4km/hに対し、
佐藤琢磨選手は、279.7km/h。こちらは約１１ｋｍ/ｈもの差が。
単純にマシンの差と言ってしまえば終わりだが、
この比較、どのドライバーも床へアクセルペダルを全開に踏み付けている操作は変わらないのだ。

ただ、１−２フィニッシュを決めたのは上記のトップどちらでもないフェラーリの２台だった。
これがレース。

だからこそ「次へつなげる完走」が今のＳＡＦ１にとって重要とも。
そしてまた、戦い続ける佐藤琢磨選手を応援し続けたいものだ。

2008年3月16日(現地)。F1世界選手権開幕戦(オーストラリアGP)の決勝が終了。
予選20番手の佐藤琢磨選手は、惜しくも決勝はリタイヤ。

スタート時は気温36℃、路面温度51℃、湿度11％のドライコンディション。計58周を予定。
スタート直後の１コーナーでSAF1チームメイトのA・ディビッドソン選手がマシンにダメージ。リタイヤ。
波乱は続き一時top10に入る勢いを見せた佐藤琢磨選手は、32ラップでマシンをコース脇に止めることになったが、
終わってみれば、22台が出走したレースはわずか8台が完走扱い。
[6位フィニッシュのR・バリチェロ選手(HONDA)は審議によりリタイヤ扱い]

とにかく十分な準備も出来なかった事が明確な佐藤琢磨選手、そしてSAF1。
チーム対抗戦とも言えるF1の世界だからこそ、佐藤琢磨選手一人ではどうにもならない事が悔やまれる。
ただ、まだ始まったばかり。　結果より内容までも佐藤琢磨選手は妥協しないであろう。
その頑張りを応援していきたい。

尚、かつてのF1ドライバー中嶋悟選手の息子、中嶋一貴選手(ウィリアムズ)は、
7位フィニッシュながら、繰り上がり結果として6位入賞を果たした。
開幕戦の優勝はL・ハミルトン選手(マクラーレン)がPole to Finish。

2008年3月10日発表。待ちに待った佐藤琢磨選手のSAF1からの参戦表明が出された。
場所は東京都内の某所。ホンダF1レーシングの体制発表の同壇上での事。

今期のF1開幕1週間を前に「ギリギリ」までパートナーシップ交渉が続き、
イギリスの投資会社「マグマ社」との合意で参戦に漕ぎ着けた。

その背景から、テストも資金も十分とは言えない体制の裏側で、
佐藤琢磨選手はいつでも全力で戦えるコンディション作りに余念が無かったと話す。
一方、チームメイトも昨年と変わらずA・ディビッドソン選手となる。

マシンは昨年の発展型のSA08とされ、すでに開幕地であるメルボルンへ輸送されたとも。
もちろん、技術面で大きな支えとなっているHONDAのノウハウも注ぎ込まれている事は言うまでもない。

とにかく、決して満足とはいえなくとも、ファンにとってはうれしい知らせだ。
08年の佐藤琢磨選手、ならびにSAF1を応援していきたい。開幕は3月14日(金)。オーストラリア。